「料金、260800円」
駐車場の精算機に表示された数字を見て、私は何度も瞬きをした。
26万800円。
車を止めていたのは、約1週間だ。
車を買ったわけでも、修理したわけでもない。
ただ駐車しただけで、この金額になるのか。
私は精算機の横にある問い合わせ先へ電話した。
呼び出し音が鳴り続ける。
出ない。
もう1度かけても、誰も出ない。
後ろには出庫を待つ車が並び始めた。
焦りながら料金表を見直すと、「最大料金」という文字が目に入った。
入庫するときも、その表示を見ていた。
だから、数日止めても1日あたりの上限が適用されると思い込んでいた。
しかし、案内の下のほうには小さな文字があった。
「最大料金の適用は初回のみ」
「そんな大事なこと、なんでこんなに小さいの?」
怒っても、出口のバーは上がらない。
問い合わせ先もつながらない。
私は画面の「260800円」を撮影し、料金表と現地の案内も写真に残した。
そのうえで、ひとまずクレジットカードで支払った。
決済音が鳴った瞬間、胃の奥が重くなった。
帰宅後、領収書、駐車券、精算画面の写真を並べた。
翌朝、運営会社へ電話すると、ようやく担当者につながった。
「料金は規定どおりです。最大料金の適用は最初の期間だけになります」
「その説明は、入口から車を運転したまま確認できる位置にありましたか?」
担当者は一瞬黙った。
「現地には掲示しております」
「掲示されていることと、利用者が入庫前に認識できることは別ですよね」
私は、入口から撮影した写真を送った。
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