ポストを開けた瞬間、私は思わず声を出した。
「えー!?家賃8,000円も上がるの!?」
入っていたのは、管理会社からの1枚の通知書。
そこには、
【賃料改定内容】
という文字。
現在の家賃。
75,000円。
そして改定後。
83,000円。
その差額は、毎月8,000円。
年間で考えれば96,000円。
決して小さな金額ではない。
私は何度も紙を見直した。
「間違いじゃないよね……?」
今の部屋に住み始めてから数年。
駅からも近く、周辺環境にも満足していた。
大きな不満もなく、
「ここなら長く住めそう」
と思っていた矢先だった。
突然届いた家賃値上げの通知。
正直、最初は納得できなかった。
家賃って、大家さんが自由に上げられるものなの?
そんな疑問が頭に浮かんだ。
すぐにネットで調べたり、周りの人に相談した。
すると、家賃は一方的に好きな金額へ変更できるわけではないことを知った。
物価の上昇。
修繕費の増加。
周辺の家賃相場の変化。
さまざまな理由で、大家側から値上げを求めることはある。
でも、入居者が必ず受け入れなければならないわけではない。
その事実を知り、少し冷静になった。
私は管理会社へ電話した。
「今回の8,000円アップについて、理由を詳しく教えていただけますか?」
すると担当者は、
「近年の維持費や周辺相場の変化を踏まえた改定になります」
と説明した。
確かに、最近は何もかも値上がりしている。
電気代。
修繕費。
清掃費。
建物を維持する側にも負担があることは理解できた。
ただ、入居者にとっても毎月8,000円は大きい。
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