その結婚生活は、最初から順風満帆だったわけではない。
俺と妻は数年前から、すでに会話もほとんどない“家庭内別居”状態だった。原因は些細なすれ違いの積み重ねだったが、いつしかそれは修復不能な溝へと変わっていた。
きっかけは、俺の“軽い浮気”だった。
最初はただの気の迷いだと思っていた。仕事のストレス、家庭の冷え切った空気、その逃げ場として出来心で関係を持ってしまっただけだと、自分に言い訳していた。
だが、その代償は想像以上に重かった。
帰宅しても妻はほとんど無言。食事は別、寝室も別。生活費だけは最低限渡し、俺は「これでバランスは取れている」とさえ思っていた。
妻は一切文句を言わなかった。ただ静かに日常から俺を排除していった。
そんなある日だった。
「私、何もいらないから離婚して」
突然のその言葉に、俺は鼻で笑った。
(やっと限界か。まぁ当然だろうな)
妻は“子どもも産めない年増”“感情的なヒステリック女”だと、どこかで見下していた。だからその言葉も、単なる負け惜しみだと思っていた。
俺は余裕の態度で答えた。
「いいよ、じゃあ終わりだな」
そのときは、まだ自分が“勝った側”だと思っていた。
しかし、その後すぐに俺の人生は音を立てて崩れ始める。
離婚話を切り出した翌週、妻が突然倒れたという連絡が入った。原因は過労とストレスによる急性疾患。病院に運ばれた時には意識が朦朧としていたという。
そして、そこから全てが動き出した。
俺は一度も見舞いに行かなかった。どうせすぐ退院すると思っていたし、すでに気持ちは“新しい生活”に向いていた。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=SMprWnTeyYY,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]