実家の母のスマホを何気なく手に取ったとき、私は着信履歴を見て息をのんだ。
知らない番号からの着信が、1日だけで20件近く並んでいた。
「お母さん、この電話、全部知らない番号だよ」
私がそう言うと、母は少し困った顔をした。
「そうなのよ。最近やたらとかかってくるの。何度か出ちゃったわ」
出てしまった、という一言に、私は背筋が冷たくなった。
最近、この地域でも高齢者を狙った電話の被害が増えていると、ニュースで見たばかりだった。
「出たとき、どんな話をされたの」
「還付金がどうとか、よく分からなかったから切ったけど」
母は特に気にしていない様子だったが、私は違った。
一度出てしまえば、その番号は「反応する相手」として、悪質な業者の間で使い回される可能性がある。
私はその場で、母のスマホの設定を確認することにした。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください