家族は通知書に並んだ数字を、上から順番に読み上げました。
「介護保険料が57,000円。税金が1,805円。住民税が41,000円……合計すると、本当に99,805円だね」
「計算間違いじゃないのか?」
私は電卓を取り出し、もう一度足しました。
57,000円。
1,805円。
41,000円。
表示された合計は99,805円。
年金支払額427,358円から差し引くと、通知書に記載された327,553円とぴったり一致します。
数字の誤りではありませんでした。
むしろ、間違いであってほしかったというのが正直な気持ちです。
現役時代、私は長年サラリーマンとして働いてきました。
毎朝決まった時間に家を出て、満員電車に揺られ、残業や休日出勤もこなしました。
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