「レジの現金が、記録より10円多い状態でした」
責任者の言葉を聞き、私は手元のレシートを見直した。
合計3040円。
お預かり10030円。
お釣り6990円。
しかし私がトレーへ置いたのは、1万円札と10円玉4枚だった。
入力された金額だけが10円少なく、その分、お釣りも10円少なくなっていたことになる。
「では、やっぱり10040円を渡していたんですね?」
「防犯カメラでは硬貨の枚数までは鮮明に確認できませんでした。ただ、レジに10円の過不足があり、お客様の申告とレシートの内容も一致します。こちらの確認不足です」
責任者は、都合のよい時間に10円を返金すると申し出た。
私はそこで、金額とは別に気になっていたことを伝えた。
「10円を返してほしいだけではありません。確認をお願いしたとき、店員さんが会話を打ち切るような状態になったことが残念でした」
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