結婚して十年。
私は夫の実家から少し離れた場所で、夫と二人で暮らしていた。
義母、つまりトメとは別居している。
一見すると、距離がある分だけ平和に見えるかもしれない。
しかし、実際はそう簡単なものではなかった。
義母は何かにつけて我が家に顔を出し、まるで自分の家のように振る舞う人だった。
「息子の家なんだから、私が来ても問題ないでしょう?」
それが義母の口癖だった。
もちろん、遊びに来ること自体を拒んでいたわけではない。
しかし、連絡もなく突然訪問してきたり、私の家事や料理に口を出したりすることが何度もあった。
「あなた、味付けが少し濃いんじゃない?」
「息子は昔からこういう料理が好きなのよ」
「家のことは女がちゃんとやらないとね」
そんな言葉を笑顔で言われるたび、私は少しずつ疲れていった。
夫に相談しても、返ってくる言葉はいつも同じだった。
「母さんも悪気があるわけじゃないんだよ」
「年寄りなんだから、少しくらい我慢してくれよ」
そのたびに私は思った。
どうして我慢する側がいつも私なのだろう、と。
そんなある日のことだった。
夕方、私はいつものように夕飯の準備をしていた。
仕事から帰宅し、買い物袋を片付け、キッチンに立つ。
今日は夫の好きな料理を作る予定だった。
そんな時だった。
ふと窓の外を見ると、人影があった。
最初は気のせいかと思った。
しかし、よく見るとそこには義母が立っていた。
家の中をのぞき込むように、こちらをチラチラとうかがっている。
インターホンを押すわけでもない。
声をかけるわけでもない。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=tjz-LZXqIuA,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]