「見てはいけないものを見てしまった」。その時、私の心臓は早鐘のように打ち鳴らされました。
離婚から5年。私は68歳になり、静かな独り暮らしを楽しんでいました。かつての夫・清(きよし)との生活は、最後の数年は冷え切っており、性格の不一致という理由で別れたのです。今思えば、あの時の彼は異常なほど焦って離婚を急いでいました。その理由もわからぬまま、私は「自由」を手に入れたはずでした。
しかし、春の午後の大掃除中、ベッドの下から埃にまみれた高級ブランドのバッグが出てきたのです。離婚の際、彼が置いていったもの。中には小さな鍵がかかっていました。私は胸騒ぎを覚えつつ、当時使っていた机の引き出しから鍵を探し出し、意を決して開けました。
そこに眠っていたのは、想像を絶する光景でした。大量の現金、そして数々の契約書。それらは清が5年前から、いえ、私と暮らしていた時から続けていた企業機密の不正売買の証拠でした。設計図や顧客リストを競合他社に売り払い、総額5千万円もの大金を得ていたのです。
写真の中の清は、密室で現金の入ったアタッシュケースを交換し、満足げに笑っていました。
さらに、私の顔から血の気が引いたのは、その契約書の日付が「離婚時期」と完全に重なっていたこと。清は犯罪が発覚するリスクを感じ、私を「盾」にして逃げ出すために離婚を仕組んだのです。私は妻として愛されていたのではなく、ただの不要な「捨て駒」に過ぎませんでした。
怒りで全身が震えました。長年連れ添った妻を、自らの犯罪の隠れ蓑にしようとしたその卑劣な性根。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=5qUBzOgf8JY,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]