「お母さん、誕生日おめでとう。今日は友達と出かけてくるよ」。
その言葉を信じた私が甘かったのでしょうか。息子の陽介が爽やかな笑顔で玄関を出て行ったのは、私の50歳の誕生日の朝のことでした。私は一人、ささやかな自分へのご褒美を用意して、彼の帰りを待つ穏やかな一日になるはずでした。しかし、その信頼は、SNSのタイムラインによって無残にも打ち砕かれることになったのです。
夕暮れ時、何気なく開いたInstagramに、信じられない写真が投稿されていました。陽介が、私の義母――つまり彼の祖母と、南国のビーチで豪華なカクテルを手に満面の笑みを浮かべている写真です。投稿には「最高のバースデー旅行!おばあちゃん、連れてきてくれてありがとう!」という、まるで私が存在しないかのような幸せそうな文章が添えられていました。
動悸が止まりません。私の誕生日を「友達と過ごす」と偽り、私の義母と海外旅行を楽しんでいるという事実に、頭が真っ白になりました。それだけではありません。投稿の背景には、明らかに高級なスパや、私が見たこともないようなブランド品が並んでいます。
嫌な予感がして、私は震える指でカードの利用明細を確認しました。
画面に表示された数字を見て、私は血の気が引くのを感じました。そこには、身に覚えのない数十万円という高額決済が、直近数日間で連続して記されていたのです。私のクレジットカードは、大学卒業後も経済的に自立できていない陽介を支援するために、緊急用として渡していたものです。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=AblwY5_th6Y,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]