「今年こそは、何か良い出会いがありますように」
そう願いながら引いたおみくじには、「待ち人来る」と書かれていた。
しかし、三百日近く期待し続けた結果、何も起こらないまま一年が終わろうとしていた。
そんなある日、明石は自宅に届いた一枚の請求書を見て、思わず眉をひそめた。
「……ガス代が五万円?」
明石が所有している別荘は、スキー場の近くに建てたものだった。
スキーが趣味だった彼は、「スキーが上手ければ女性からも注目されるかもしれない」と考え、思い切って別荘を購入したのだ。
普段は仕事の関係もあり、利用するのは年に数回程度。しかし、これまでも管理費や公共料金はきちんと支払っていた。
ところが最近、少しずつガス代が高くなっていることに気付き、ついには五万円という異常な金額になった。
「まさか、ガス漏れでも起きているのか?」
不安になった明石は、久しぶりに別荘へ向かうことにした。
しかし、そこで彼を待っていたのは、予想もしない光景だった。
別荘の中には、見知らぬ男女が暮らしていたのだ。
「……え? あなたたちは一体誰ですか? どうして僕の別荘にいるんですか?」
明石が問いかけると、二人はまったく悪びれる様子もなく答えた。
「ここ、俺たちの家だけど?」
「そうよ。ずっと使っているんだから、今さら何を言っているの?」
あまりにも堂々とした態度に、明石は言葉を失った。
「いや、ここは僕が買った別荘です。勝手に住むのは不法侵入ですよ」
すると女性は鼻で笑った。
「不法侵入? 急に入ってきたのはあなたでしょう?」
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=EDoFHv_RTB0,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]