二〇二六年一月五日。冬の澄んだ空気に包まれた伊勢神宮・内宮で、高市総理は年始恒例の参拝に臨んだ。厳粛な参道の先、天照大御神を祀る御正宮。主要閣僚――小泉防衛大臣、鈴木農林水産大臣、小野田内閣府担当大臣らも同行し、静けさの中に緊張が張りつめていた。そこに集まった参拝者たちは、ただ「総理を一目見たい」という好奇心だけではなく、年末年始を走り切った政権の“節目”を目撃しようとしていたのだ。
しかし、この参拝は単なる儀礼ではなかった。総理の冬休みは名ばかりで、十二月二十七日から始まった公邸への引っ越し作業に追われ、段ボールの山の隙間で執務を続けたという。さらに米ウクライナ首脳会談の報告、中国による台湾周辺での軍事演習への対応など、短期間に会議を十二回重ねる激務。追い打ちをかけるように一月三日、ベネズエラでマドロ大統領拘束の報が飛び込み、百名を超える邦人保護の指示を出す。そして一月四日の朝には北朝鮮のミサイル発射。仮眠中の総理は秘書官の電話で叩き起こされ、緊急招集チームを立ち上げる――休む間など、どこにもなかった。
そんな連続する緊急対応の直後、伊勢神宮の境内に立った高市総理は、驚くほど落ち着いた所作で真域へ進んだ。
名古屋駅到着時から多くの国民が集まり、伊勢到着後も人の流れは途切れない。総理は一人ひとりの視線を受け止めるように、丁寧に一礼する。指先まで伸びた動きに、形式ではない“覚悟”が滲んだ。
そして、あの瞬間が訪れる。御正宮の前で、二礼二拍手一礼。深く頭を下げ、拍手の音が冬の空に吸い込まれていった、その刹那――御簾がふわりと、いや、はっきりと大きく開いたのである。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=jmhJu3A4zAE,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]