二〇二六年一月。三重県・伊勢神宮に高市早苗総理が閣僚とともに姿を現した、その瞬間だった。厳かな参道、張りつめる警備の視線、冬の空気――誰もが背筋を正したその場で、Xの投稿者たちは“あり得ない動き”を見つけてしまう。
映像に残っていたのは、高市総理一行が御正宮へ進み、深く一礼をした刹那。神域との境を示す白い御帳(みとばり)が、ふわり、では済まないほど何度も大きく揺れ上がったのだ。
風が強いわけでもない。なのに布だけが持ち上がる。その不自然さが、逆に現実味を帯びた。
「歓迎の合図では?」
「神様が“入れ”と言っているみたい」
そんな声が連鎖し、動画は“爆速”で拡散された。
人は不思議なものだ。説明できない現象を前にすると、過去の記憶と結びつけて意味を探し始める。今回の拡散が大きくなった理由も、そこにあった。前年、石破元総理が参拝した日は土砂降りで、現場は凍える寒さだったという映像が残っている。子どもたちが雨に震え、所作の乱れが話題になり、警備上の注意が入ったとも報じられた。
あの“重たい空”を知る者ほど、今年の光景があまりに対照的に見えたのだ。
さらに視線を奪ったのが、小野田紀美・経済安全保障担当大臣の装いである。黒の燕尾服を堂々と着こなし、神域の静けさの中で凛と立つ姿は、固定観念に縛られない新内閣の象徴のように映った。御帳が揺れ、光が差し、沿道の表情が明るくなる。偶然の積み重ねが、ひとつの物語になっていく。
もちろん、すべてを“神がかり”で語る必要はない。ただ、国のトップが伝統の作法に則り、丁寧に一礼し、その瞬間に人々が「守られている」と感じた――その事実が重い。
X民が発見した“トンデモない事態”は、布の揺れそのものではない。国民の感情が、同じ瞬間に同じ方向へ動いてしまったこと。新年の神域で起きた、静かな熱狂である。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=we88h3evwvc,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]