工場勤務のパート従業員として働き始めてから、この3か月は主に深夜シフトを任されていた。夜22時から翌朝6時まで、週に2、3回のペースで深夜帯のラインに入っていた。深夜勤務には割増手当がつくと聞いていたので、収入面でも当てにしていた部分があった。子どもの塾代や習い事の費用を考えると、この手当は家計にとって決して小さな金額ではなかった。
ある月の給与明細を見て、私は思わず二度見した。深夜勤務手当の欄が、今月も0円のままだった。慌てて過去の明細を遡って確認すると、深夜シフトが始まった月からずっと、深夜手当は一度も支給されていなかった。この3か月間で深夜シフトに入った回数を数えると、22回になった。時給換算で差額を計算すると、およそ47,300円になった。給料日のたびに何となく確認はしていたはずなのに、まさか手当の欄そのものが空欄になっていることには、これまで気づいていなかった。総支給額の数字だけを見て、だいたいこんなものかと納得してしまっていたことを、あとになって少し悔やんだ。
念のため、タイムカードの記録も確認してみた。
すると、深夜シフトに入った日もすべて「日勤」として打刻されていた。確かに22時から翌朝6時まで、工場のラインに立っていた記憶ははっきりとある。同じシフトに入っていた同僚に聞いても、「あれ、深夜手当出てないの? うちはちゃんと出てるよ」と、不思議そうな顔をされた。その同僚は別のラインに所属しており、シフト表そのものが違うものを使っていることも、あとになって分かった。
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