「土下座して謝りなさい!」
その言葉が、今でも私の耳から離れません。
初めての孫に会いたい。ただそれだけの気持ちで息子の家を訪れた私を待っていたのは、歓迎の笑顔ではありませんでした。
嫁の玲奈さんと、その両親から向けられた冷たい視線。そして、隣で何も言わずにうつむく息子の姿でした。
私は村上節子、67歳です。
40年間、保育士として子どもたちの成長を見守ってきました。
最後は園長まで務め、「節子先生に任せれば安心」と地域の方々から信頼される存在でした。
子どもたちの小さな手を握り、泣いている子を笑顔に変えること。それが私の人生の誇りでした。
3年前、最愛の夫・正治を亡くしました。
夫が最後に残した言葉は、
「節子、幸せになるんだぞ」
という優しい一言でした。
その言葉を胸に、私は一人でも前を向いて生きてきました。
そんな私に、人生で一番嬉しい知らせが届いたのは去年の秋でした。
「母さん、玲奈が妊娠したよ」
息子の俊也からの電話でした。
私は思わず涙を流しました。
初孫。
私にとって、それは新しい生きる希望でした。
保育士として赤ちゃんを何千人も見てきた私でしたが、自分の孫となると特別でした。
柔らかな肌着を選び、小さな靴下を編み、毎晩「どんな顔をしているのかしら」と想像していました。
そして4月15日。
ついに待ち望んだ日が来ました。
「母さん、生まれたよ。元気な男の子だ」
俊也の声を聞いた瞬間、胸がいっぱいになりました。
「おめでとう。本当におめでとう」
私は仏壇の前で夫にも報告しました。
「正治さん、私たち、おじいちゃんとおばあちゃんになるのよ」
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=aOhXC9Y4GLQ,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]