出産祝いに義母が用意した一人前十万円の高級寿司を、私は迷わずゴミ箱へ捨てた。
その瞬間だけを見れば、誰もが私を非常識な嫁だと思うだろう。
しかし、夫の隼人が知らなかった「寿司の中身」を知った時、すべての意味は変わった。
私の名前は、はるか。二十八歳の会社員だ。隼人と結婚して二年、夫婦として穏やかな生活を築いている……そう思っていた。
唯一の悩みは、義母の存在だった。
義父が亡くなってから、義母は急に私たち夫婦へ頻繁に連絡してくるようになった。
「はるかさん、お父さんがいなくなって寂しくてね」
最初は気の毒に思っていた。だから忙しい仕事の合間でも電話に付き合った。しかし、義母の要求は次第にエスカレートしていった。
「明日遊びに行ってもいいかしら?」
「夕方から行くわ。そのまま泊まるから」
共働きの私たちは、仕事と家事で毎日精一杯だった。それでも義母は私たちの事情など気にせず、突然家へ来ることも珍しくなかった。
ある日、義母は夕食中に笑顔で言った。
「私、ここで一緒に暮らそうと思うの」
あまりにも突然の話に、私は言葉を失った。
「それはちゃんと相談してから……」
そう言いかけた私を遮ったのは、隼人だった。
「いいんじゃないか。母さんも一人で寂しいだろうし」
私の意見を聞くことなく、同居話は進んだ。
二週間後、義母は本当に引っ越してきた。
私の部屋は勝手に義母の部屋へ変わり、家事の負担も減るどころか増えていった。それなのに、隼人は「母さんがいてくれるから助かるだろ」と言うだけだった。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=R_44Oz_KKGE,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]