名古屋場所13日目。
会場を包んでいた熱気は、一番が終わった瞬間、深いため息に変わった。
大関・霧島にとって、この場所は単なる優勝争いではなかった。
横綱昇進へつながる、人生を懸けた綱取りの場所だった。
相手は、すでに大関復帰を確実にしている関脇・安青錦。
ともに2敗。
勝った方が優勝争いの主役となり、負けた方は一気に崖際へ追い込まれる。
そんな重すぎる一番だった。
立ち合い、霧島は力強く前に出た。
一気に相手の上体を起こし、土俵際まで押し込む。
誰もが「決まった」と思った。
しかし、その瞬間だった。
安青錦が土俵際で体を開き、渾身の肩透かしを放った。
前へ出る力が強すぎた霧島は、止まれなかった。
体は宙に浮くように崩れ、そのまま土俵へ手をついた。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=W8GulVFiCQE,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]