数日前、姉から「整理していたら、あなたが探していたレコードが出てきた」と連絡があった。
廃盤になって久しく、中古市場でもほとんど見かけない希少盤だった。
姉も大切に保管していたため、譲ってもらえると聞いた私は到着を心待ちにしていた。
発送前、姉は梱包した状態の写真を送ってくれた。
レコードは厚い段ボール板で両側を挟み、緩衝材で包んだうえで、平らな専用ケースに入っていた。
ケースに折れやへこみはなく、発送時点では問題がなかったことが写真から分かった。
翌日の14時過ぎ、スマホに「配達完了」の通知が届いた。
在宅していたが、呼び鈴は鳴っていない。
玄関を開けて周囲を探しても荷物が見当たらなかったため、集合ポストを確認した。
扉を開けた瞬間、私は目の前の光景を理解できなかった。
平らなはずの荷物が中央から無理やり折り曲げられ、狭い受け取り口の奥へ押し込まれていた。
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