「また置いてある」
開店準備のため店へ来た私は、裏口の前に並べられたペットボトルを見て動けなくなった。
置かれていたのは、2Lのお茶が8本。
すべて市販品で、封も開いていない。
しかし、袋や箱には入っておらず、地面へ直接並べられていた。
差出人の名前も、誰に向けた物なのかを示すメモもない。
「これ、今日置かれたの?」
一緒に店を切り盛りしている家族へ尋ねた。
「昨日閉めたときにはなかったと思う」
「また同じ人かな」
以前にも、店の裏へお茶が置かれていたことがあった。
最初は常連客からの差し入れかもしれないと思った。
だが、営業時間中に手渡すのではなく、人目につきにくい裏口へ置いていく理由が分からない。
今回は、それだけではなかった。
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