「明日から、私たちの家に通って孫の世話と家事をしてくださいね」
63歳の竹内みさ子さんは、息子の妻・エミから届いたLINEを何度も読み返しました。
息子からも電話が来ました。
「母さん、週4で頼むよ。給食センターの仕事なんてパートみたいなもんだろ」
みさ子さんは、地域の給食センターで33年間働いてきました。
夫を早くに亡くしてからは、女手一つで息子を育て、大学費用600万円、結婚資金200万円、新居の頭金500万円――合計1300万円を援助してきました。
それでも孫のためと思い、頼みを断れませんでした。
息子宅までは片道1時間15分。
週4日、往復2時間半かけて通います。
交通費は月約2万円。
朝食の準備から掃除、洗濯、買い物、昼食、夕食、孫のお風呂まで終えると、帰宅は夜8時を過ぎました。
ところが感謝されるどころか、
「味噌汁が薄い」
「洗濯物の畳み方が雑」
「料理が古臭い」
と注意される毎日。
さらにエミは、
「お母さんは家事だけやってくれればいいですから」
と言い、孫と遊ぶことまで遠ざけるようになりました。
決定的だったのは、ある日の昼下がりでした。
廊下を歩いていたみさ子さんに、夫婦の会話が聞こえてきたのです。
「週4じゃ足りない。もっと来てもらえないかな」
息子が「母さん最近疲れてるぞ」と言うと、エミは笑いました。
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