離婚届が受理されてから三日後、私は高橋家へ最後の荷物を取りに行った。
玄関を開けた瞬間から、空気が違っていた。
私が七年も出入りしていた家なのに、そこに漂っていたのは、もう私の居場所ではないという冷えた気配だった。
リビングへ入ると、元姑の久美子さんが、まるで最初からその席が決まっていたかのように、新しい嫁になる西野里沙さんを隣に座らせていた。
そして、私の顔を見るなり、勝ち誇ったように言い放った。
「もうあなたは他人よ」
その声には、私を切り捨てた満足感がはっきり滲んでいた。
テーブルの上には、高級菓子の箱、金色の包装紙、そして両家顔合わせの料亭予約票が整然と並んでいる。
さらに、百貨店外商から届いた花束の見本カタログまで置かれていた。
私はその一つ一つを見て、すぐに察した。
どれも、私が婚姻中に契約し、高橋家のために使えるようにしておいた決済先だ。
外商カード。
料亭の予約保証。
ホテル会員の決済。
車両関係の支払い。
家電購入。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=lchy08HbXm4,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]