日本の防衛力の中で最も謎めいた存在とされる部隊がある。それが特殊作戦群だ。その存在はしばしば「第一空挺団よりも狂っている」と語られ、精鋭中の精鋭が集う場所として恐れと憧れを同時に抱かせている。第一空挺団でさえ「狂気」と評される厳しさを誇るが、それを上回る苛烈さと異質さを持つ特殊作戦群とは、一体どのような集団なのだろうか。
特殊作戦群に志願できるのは、自衛隊の中でも限られた者のみ。選抜過程は想像を絶するほど過酷であり、身体能力や持久力に加えて、精神面でも極限まで追い込まれる。何度も試験が繰り返され、途中で脱落した者は容赦なく元の所属部隊に戻される。そのふるいにかけられた末に残った隊員こそ、まさに「化け物」と呼ぶにふさわしい。
体力だけでなく、彼らが特に誇るのは射撃技術だ。動きながら目標を撃ち抜くことはもちろん、標的のすぐ脇に人が立っていても、寸分違わず狙撃できるという。初代部隊長の新氏は「命令があれば、敵を殺さずに無力化する射撃も可能だ」と語ったとされる。
これは、彼らが単なる兵士ではなく、精密機械のような技量を備えた戦闘者であることを物語っている。
装備の一部は公開されているが、その中には米軍をはじめとする他国の最新機材が含まれている。
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