「娘はやらん。」
まさかの婚約破棄。息子が婚約者のご両親に挨拶に行ったその日のことでした。私一人で育てた息子が、帰ってきた途端に「結婚はやめることにした」と言い出した。驚いて理由を聞くと、婚約者の父親から「薄めはやらん」と言われ、なんと水までかけられたとのこと。
息子はその場で婚約を破棄し、家に戻ってきました。私はその時、彼の強さに胸が痛くなりつつも、驚いたのは婚約者の態度でした。
父親に対して責めるどころか、「戻って一緒に説得しよう」と、逆に説得してきたというのです。数日後、婚約者とその父親が家にやってきました。謝罪に来たのかと思ったら、彼らが言った言葉は…「全部試しただけなんです。」
ヘラヘラと笑いながら、こんなことを言うなんて信じられませんでした。彼女は、息子に「子供ができない体」とか「弟に障害があること」などの事実を告げていたのに、何のために試したのか。
その瞬間、私は怒りで震えました。息子がどんな現実でも受け入れて、一緒に生きていこうと覚悟していたのに、すべてが「愛のテスト」だったと言われた時、もう我慢できませんでした。
追い打ちをかけるように、婚約者の父親が言いました。
「片親だと常識がない。」普通の家庭では父に口ご応えなんてしないだろう、とのこと。
私の怒りは限界を超えました。こんな非常識な父親がいる女と結婚させるわけにはいきません。嘘で人を試すような人間、真面目な息子に水をかけてそれを面白がる父親…。こちらからお断りです。
しかも、娘さんは仕事をコロコロ変えて、どちらが常識がないのか、すべてを棚に上げて上から目線で説教してくる。
親として絶対に許せませんでした。