ある日、義兄が家に怒鳴り込んできました。夫がどうしたのか聞くと、義兄の娘が妊娠したそうです。しかも、相手はうちの息子だというのです。息子と名は同年齢で、高校3年生。すぐに息子を呼び、付き合っているのか確認しましたが、息子は「付き合っていない」と言いました。
それに対して義兄は激怒し、「遊びで娘に手を出したのか!」と息子を殴り始めました。
慌てて夫と義兄を抑えましたが、そこで息子が衝撃の発言をしました。「メイとは半年以上会っていない」と。夫が「メイも呼べ」と言い、メイと義兄の嫁も家に来ました。
メイに「お腹の子の父親は息子で間違いないか?」と聞くと、メイは頷きました。続けて「今、何周目なのか?」と尋ねると、8周目だと答えました。時期的に行為は夏休みのことになると言われ、私と夫は顔を見合わせました。その時期、息子は部活の合宿で家にいなかったのです。そのことを言うと、メイは急に義兄嫁の顔を見ました。
「本当に相手は息子なのか?」と義兄嫁が疑いをかけたため、メイに本当なのかと確認すると、メイは泣き出しました。落ち着いて話を聞くと、実際には相手が息子ではなく、メイの相手は息子の友人ではなく、別の大学生だったのです。
そして、義兄嫁が「そう言え」とメイに指示したことがわかりました。
義兄が気づいたのか、メイに本当のことを話させると、メイは涙ながらに事実を告白しました。義兄はとりあえず家で話をしようと、メイたちを連れて帰ろうとしました。しかし、夫は義兄を呼び止め、「殴っといて謝罪もせずに帰るのか?」と強く問いかけました。義兄は「今はそれどころじゃないだろう」と言い、家を後にしました。
その後、夫は息子に「悪い人間にはならないように」と言い聞かせました。結局、メイの相手は別の大学生で、義兄嫁はその大学生に慰謝料を請求しましたが、相手にされず、激怒した義兄嫁はうちの息子を巻き込むことにしました。理由は、息子が偏差値の高い大学を狙っていたため、邪魔をしたかったからだと分かりました。
義兄はこのことを知らなかったようです。
夫は義兄に「息子に謝罪しないと慰謝料を請求するぞ」と言いましたが、義兄は無視しました。最終的に、私たちは遠慮なく慰謝料を請求し、義兄家族との関係は断絶しました。義兄の両親からは「やりすぎだ」と言われましたが、夫は「腹がないなら被害届を出す」と言い切り、私たちは一切関わらないことに決めました。