私の名前は浅田陽子、29歳の会社員だ。
その日は久しぶりに弟の大河と二人で食事に出かけていた。仕事の忙しさからなかなか予定が合わず、ゆっくり話す時間も減っていた私たちにとって、その夜は貴重なひとときだった。
一軒目の店を出た後、私たちは「もう少しだけ飲んで帰ろう」と、街中にある小さなバーへ足を運んだ。
外から見ると雰囲気の良さそうな店だった。
店員も愛想がよく、初めて入った私たちにも丁寧に接してくれた。
「ここなら落ち着いて飲めそうだね」
そう言って、大河と私はカウンター席に座った。
注文したのは、お酒を二杯ずつと、簡単なおつまみだけだった。
特別高級なものを頼んだわけでもない。私たちは普通に会話を楽しみ、しばらくして帰ることにした。
「お会計お願いします」
私が店員に声をかけると、すぐに伝票が運ばれてきた。
しかし、その金額を見た瞬間、私は言葉を失った。
「……100万円?」
思わず声が漏れる。
隣にいた大河も伝票を覗き込み、眉をひそめた。
「いや、何かの間違いじゃないですか?」
大河が冷静に尋ねると、店員は先ほどまでの笑顔を消し、面倒そうな表情を浮かべた。
「間違ってませんよ。うちはこの金額でやってるんです」
「でも、頼んだのはお酒とナッツだけですよね?」
私が説明を求めると、店員は腕を組み、急に態度を変えた。
「店で飲んで楽しんだんだから、それ相応の金を払うのが普通でしょう?」
その瞬間、私は嫌な予感がした。
これはいわゆる、ぼったくりというものではないか。
「納得できる説明がない限り、払えません」
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=6rdcc_HHlE4,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]