義父が家を建てたと聞いた時、私は普通の新築祝いだと思っていました。
ところが電話で話してみると、義父は当然のように言いました。
「二世帯住宅にした。お前たちも住め」
「母さんの介護も頼む」
私は初耳でした。
しかも新居から私の職場までは片道1時間半。
私は雑誌の仕事を続け、ようやく編集長になったばかりでした。
それでも義父は、
「仕事なんか辞めればいい」
「嫁が義親の介護をするのは当然だ」
と言います。
さらに驚いたのは、夫・浩二まで二世帯住宅の計画を知っていたことでした。
夫は私に相談せず、建築費約2000万円のローンまで自分名義で組んでいました。
「新築なんだから喜ぶと思った」
「親の面倒を見るのは嫁の役目だろ」
夫にとっても、私が仕事を辞めて義両親の介護をすることは決定事項だったのです。
私が拒否すると義父は、
「断るなら息子と離婚しろ」
と言いました。
夫も、
「俺の親の方が優先されるのは当然だろ」
と義父を支持しました。
私はそこで答えました。
「分かった。じゃあ離婚する」
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