「今日から母さんと同居するから、お前の部屋を空けてくれ」
夫・健太から突然そう言われた時、私は耳を疑いました。
義母との同居について、私は一度も相談を受けていません。
それどころか義母はすでに老人ホームを退去し、行き先までなくしていました。
夫は私が反対すると分かっていたから、わざと最後まで黙っていたのです。
そしてさらに、
「お前は看護師なんだから、母さんの介護もできるだろ」
と言いました。
私が、
「あなたのお母さんでしょう? どうして私がメインなの?」
と聞くと、
「俺は介護なんて分からない。俺も手伝うから」
まるで最初から、私が介護を担うことが決定事項のようでした。
しかも義母に渡すのは、家の中で一番広く、日当たりのいい私の部屋。
私には2階の物置同然の部屋へ移れと言います。
問題は義母との同居そのものではありませんでした。
夫が私を家族として扱わず、話し合う権利すらない存在として扱ったことです。
「ちゃんと事前に相談してくれていれば、私だって一緒に方法を考えた」
そう伝えても、夫は、
「そんな無駄な話し合いを省くために俺が決めたんだ」
と言い切りました。
そして最後には、
「夫の母親を大切にできない嫁なんて失格だ」
「嫌なら離婚だ」
私はそこで何かが切れました。
「分かった。すぐ部屋を片付けるね」
夫は、私が折れたと思ったようです。
しかし私は電話を切ると、引っ越し業者へ連絡しました。
必要な荷物をまとめ、私物をすべて家から運び出しました。
約1時間後。
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