私は長い間、築50年を超えた古いアパートで一人暮らしをしていました。
壁には小さなひびが入り、冬になると隙間風が入り込むような部屋でした。お世辞にも快適とは言えない暮らしでしたが、私はその場所を嫌いではありませんでした。
夫を亡くしてから、私は人に迷惑をかけないようにと決め、毎日小さな内職を続けていました。
封筒の仕分けや簡単な手作業。
一つ一つの作業で得られる収入は決して多くありません。
食費や光熱費を切り詰めながら、1日に使えるお金はわずか500円ほど。
それでも、私は「自分の力で生活している」という誇りを持っていました。
「贅沢はできなくても、心まで貧しくならなければいい」
そう思いながら、静かな毎日を過ごしていたのです。
そんなある日、久しぶりに長男夫婦が私の部屋を訪ねてきました。
長男は昔から真面目で優しい性格でした。
しかし、結婚してから少しずつ変わっていきました。
特に変わったのは、長男の妻である嫁でした。
部屋に入るなり、嫁は周囲を見回して眉をひそめました。
「え……ここ、本当にお義母さんの家ですか?」
その言葉には驚きよりも、どこか見下すような響きがありました。
私は苦笑しながら答えました。
「古いけれど、家賃も安いし、私には十分なのよ」
すると嫁は小さく笑いました。
「でも……1日500円くらいしか使えない生活って、正直惨めじゃないですか?」
その瞬間、部屋の空気が凍りつきました。
長男は気まずそうに黙っていました。
私は何も言い返しませんでした。
怒りよりも、悲しさのほうが大きかったのです。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=lCVJbmQTO_c,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]