「いろはちゃん、ちょっといいかな?」
突然訪ねてきた義姉は、いつものように軽い口調でそう言った。
「はい、大丈夫です。何かありましたか?」
私が返事をすると、義姉は満面の笑みを浮かべた。
「啓太と幸太を預かってほしいの。今から連れてくるね」
「え……今からですか?」
私は思わず聞き返した。
もちろん、甥たちの面倒を見ること自体が嫌なわけではない。
ただ、私は専業主婦ではなく、現在は在宅ワークをしている。仕事の予定もあるし、急に子どもを預かれるとは限らない。
「だって、今時間あるって言ったじゃない」
義姉は不満そうな顔をする。
「それはお話しする時間があるという意味だったのですが……」
そう伝えても、義姉は気にする様子がなかった。
「まあいいじゃない。義理の姉が困っているんだから助けてくれるよね?」
結局、その日は買い物の予定を変更することになった。
「ところで、お姉さんはどこかへ行く予定だったんですか?」
私が尋ねると、義姉は嬉しそうに答えた。
「婚活パーティーよ。啓太たちにもそろそろ新しいお父さんが必要かなって思って」
義姉は離婚後、実家で暮らしていた。
元夫の浮気が原因で離婚したらしいが、子どもたちの世話は周囲に頼ることが多かった。
「預かることはできますけど、できれば事前に連絡してくださいね。私もずっと家にいるわけではないので」
そう言うと、義姉は鼻で笑った。
「在宅ワークって言っても、結局は家にいる主婦みたいなものでしょ? お小遣い稼ぎじゃない」
その言葉に、私は少し傷ついた。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=AmA-WGWmGts,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]