「膵がん末期です。
手術のメリットは、ほとんどありません。
むしろ、つらさを長引かせるだけかもしれません。」
2020年。
主治医にそう言われた日のことは、今でもはっきり覚えています。
頭では医者の言葉を理解しているのに、心がぜんぜん追いつかない。
「末期」「手術の意味はない」「延命」
そんな言葉だけが、病室の天井にこびりついていました。
本当は、「開腹手術をして全部取ってほしい」と思っていました。
痛くても、つらくても、「切ってもらえば助かる」とどこかで信じていたからです。
でも現実は、膵がん末期。
開けても取りきれない。
体力だけ奪って、苦しみを増やす可能性の方が高い——そう説明されました。
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