4年間付き合った彼女と、同棲することになった。
付き合いは長いが、俺たちはお互いに仕事が忙しく、会えるのは週末が中心だった。
だから同棲が決まったとき、俺は素直に嬉しかった。
朝起きれば彼女がいて、仕事から帰れば「おかえり」と言ってもらえる。
一緒に夕食を作り、同じソファでテレビを見て、そのまま同じ部屋で眠る。
そんな生活を、密かに楽しみにしていた。
引っ越し当日、俺たちは荷物を運び終え、新しい部屋を確認した。
彼女は迷うことなく、奥にある部屋の扉を開けた。
「私、この部屋」
「あ、うん」
続いて反対側を指さす。
「しん太君は、あっちの部屋ね」
「……はい」
俺が返事をすると、彼女は小さく頭を下げた。
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