「場所が分からないなら、住所をナビに入れてもらえますか?」
昨晩、高円寺から自宅近くまで帰るため、駅前でタクシーに乗った。
行き先は高円寺から遠くない住宅街。私は住所と近くの目印を伝えたが、運転手は面倒そうにため息をついた。
「そんな場所、分からないよ」
「近所ですし、ナビで検索できませんか?」
そう返した瞬間、車内の空気が変わった。
運転手は「客なら道を説明しろ」「分からない場所を言われても困る」と声を荒らげた。私も「住所を伝えているのに、なぜ怒られるんですか」と聞き返した。
すると運転手は突然、道路脇に車を停めた。
「文句があるなら表へ出ろ」
運転席のドアが開き、運転手が外へ降りた。
私は危険を感じて車内に残ろうとしたが、運転手は後部ドアの前まで来て、もう一度「降りろ」と怒鳴った。
このまま密室にいる方が怖い。
私はスマートフォンの録音を止めず、周囲に人通りがあることを確認してから降りた。
外へ出ると、運転手は顔を近づけて暴言を吐き、威圧するように体をぶつけてきた。
私は押し返さず、距離を取りながら言った。
「これ以上近づくなら警察を呼びます」
その言葉で運転手は一歩下がったものの、謝罪はなかった。私は900円を支払い、必ず領収書を受け取った。
そこには乗車日、車番、会社名が記録されていた。
私はその場を離れ、別のタクシーに乗り直した。
2台目の運転手は住所をナビへ入力し、「ここですね」と確認しただけで、迷うことなく自宅近くまで送ってくれた。
翌朝、私は最初の会社へ連絡した。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください