2月14日、旅行先のホテルへチェックインした。
長時間の移動で疲れていた私は、早く荷物を置いて休みたいことしか考えていなかった。
フロントでカードキーを受け取り、指定された部屋へ向かった。
廊下もロビーもきれいで、特に気になるところはなかった。
ところが、部屋の扉を開けてベッドを見た瞬間、足が止まった。
真っ白なシーツの上に、細かいものが大量に散らばっていた。
黄色い破片や赤黒いかけらが、枕元から足元まで広がっている。
一部には、しおれた花のような塊まで残っていた。
「えっ、掃除してないの?」
前の宿泊客が何かをこぼし、そのままになっているようにしか見えなかった。
念のため浴室や机も確認したが、そちらはきちんと整えられている。
ベッドだけが、まるで清掃の途中で放置されたような状態だった。
私は触らずに写真を撮り、フロントへ電話をかけた。
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