「月給10万円しか稼げない父親なんて恥ずかしい。汚いし、不潔だし、もう出て行ってよ」
20年間、家族のためだけに働いてきた鈴木英吉は、成人した娘・夏美からそう言い放たれた。
英吉は35歳の土木作業員だった。
高校1年の時、年上の恋人から「妊娠した」と告げられ、責任を取るため高校を中退。妻と生まれてくる子供を養うため、15歳から建設現場で働き続けてきた。
しかし勤務先は悪質だった。
正社員でありながら手取りは月10万円。社員寮を与えられていることを理由に、社長からサービス残業まで強要された。
「中卒のお前を雇ってやってるんだ。感謝して働け」
そう罵られても、英吉は耐えた。
妻からも「足りないならキャッシングして」「休む暇があるならもっと働いて」と責められ、深夜のアルバイトまで掛け持ちした。
すべては妻と娘のためだった。
ところが20年後。
夏美は裕福な建設会社社長の息子・真壁浩との結婚を考えるようになり、英吉の存在を邪魔者扱いした。
「彼には、私は母子家庭で育ったって話してるの。土木作業員の父親なんて知られたら困る」
妻まで同調した。
「この子も成人したし、あなたの役目は終わったわ。
離婚して出て行って」
英吉の中で、何かが切れた。
「分かった。お望み通り出て行くよ」
離婚届を残し、わずかな荷物だけを持って家を出た。
だが、それが妻と娘の転落の始まりだった。
数日後、英吉の前に浩が現れる。
実は夏美は浩に「妊娠したから結婚して」と迫っていた。しかし浩は医学的な事情から、自分の子供ができる可能性がないことを知っていた。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=CqO9WJyTSXw,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]