「お母さん、今日は絶対に間違える問題を持ってきたよ」
夕食の片づけを終えたころ、小学5年生の息子が得意そうに1冊の問題集を持ってきた。
「また引っかけ問題?」
私が尋ねると、息子はうれしそうにうなずいた。
「そう。でも今回は大人でもほとんど間違えるんだって」
「そんなこと言われたら、余計に正解したくなるじゃない」
私は息子の隣に座った。
問題集には、大きなプールのイラストが描かれていた。
その下には、バケツ、コップ、ペットボトルが並んでいる。
息子は問題文を声に出して読んだ。
「水が満タンに入ったプールがあります。バケツ、コップ、ペットボトルを持っています。プールを一番早く空にする方法は?」
私はほとんど考えずに答えた。
「バケツ!」
息子が顔を上げた。
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