「お母さん、これ絶対おかしいよ!」
学校から帰ってきた息子が、ランドセルを下ろすなり私に答案用紙を差し出した。
いつもなら真っ先におやつを探すのに、その日は顔を真っ赤にしていた。
「どうしたの?」
「算数のテスト。ちゃんと計算したのにバツになった」
私は夕食の準備をしていた手を止めた。
答案用紙を見ると、答えの横に大きな赤いバツがついていた。
さらに、その下には先生の字で「よく問題を読もう!」と書かれている。
「どんな問題だったの?」
息子は問題文を指さした。
「これ。お母さんも解いてみて」
私は声に出して読んだ。
「バットとボールは合わせて1,100円です。バットはボールより1,000円高いです。ボールはいくらですか?」
私は少し考えて答えた。
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