「えっ……“日本の野菜を食べる”って書いてあるのに、中国産なの?」
家に帰ってパックを開けようとした瞬間、私は思わず手を止めた。
その日、スーパーで買ったのは「菜の花サラダ(塩味)」。
本体価格298円。
税込321円。
夕飯にもう1品欲しくて、惣菜売り場を眺めていた時、容器の中央に貼られた緑色のシールが目に入った。
そこには大きく、
「日本の野菜を食べる」
と書かれている。
私はてっきり、
「国産野菜を使った商品なんだな」
と思った。
値段も手頃だったので、ほとんど迷わずカゴへ入れた。
ところが帰宅後、何となく原材料表示を見てみると――。
「菜の花(中国産)」
私は二度見した。
いや、三度見した。
商品名は「菜の花サラダ」。
つまり主役の野菜が菜の花。
その菜の花が中国産。
なのに容器の一番目立つところには、
「日本の野菜を食べる」。
「ちょっと待って……これは紛らわしくない?」
もちろん、裏やラベルをきちんと確認しなかった私にも落ち度はある。
原産地表示そのものは、ちゃんと見える場所に書かれている。
でも、買い物中に最初に目に飛び込んでくるのは大きなシールの方だった。
翌日、私は商品とレシートを持ってスーパーへ行った。
サービスカウンターで、
「返品したいというより、ちょっと確認したいんです」
と伝えた。
店員さんに商品を見せ、
「この“日本の野菜を食べる”という表示を見て、私は国産だと思って買いました。でも菜の花は中国産と書いてあります。これはどういう意味なんでしょう?」
と聞いた。
店員さんも一瞬、シールと原材料表示を見比べた。
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