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「お母さん、代わりに読まないで」作文が苦手な発達障害の息子が、震える手で壇上へ…先生まで諦めかけた“200字未満の手紙”に、会場中が涙した理由とは
2026/07/21

「この文章、本当に中学生が書いたんですか?」

保護者参観の日。

先生は息子の手紙を手にしたまま、困ったような表情を浮かべた。

私の息子には発達障害がある。

頭の中に思いがあっても、それを言葉にまとめることがとても苦手だ。

たった三行の作文に、一時間以上かかることも珍しくない。

書き始めては消す。

言葉が見つからず、鉛筆を握ったまま固まる。

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それでも息子は、家族への感謝を伝える朗読会に参加したいと言った。

他の子どもたちは、原稿用紙二枚、三枚と書いていた。

難しい言葉を使い、きれいな文章を完成させていた。

一方、息子の手紙は二百字にも満たなかった。

字の大きさもそろっていない。

消しゴムで何度もこすった跡が残り、一部には書き間違いもあった。

後ろにいた生徒が、小声で笑った。

「これだけ?」

その言葉が聞こえたのか、息子は手紙を胸元へ隠した。

先生も私に近づき、声を落として言った。

「無理に読ませなくてもいいと思います」

「途中で止まってしまう可能性もありますから」

私は返事をせず、息子の横に座った。

「自分で読みたい?」

そう尋ねると、息子は下を向いたまま黙っていた。

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やがて、紙の端を強く握りしめた。

「読みたい」

小さかったが、確かな声だった。

朗読会が始まった。

次々と子どもたちが壇上へ上がり、堂々と手紙を読んでいく。

笑いが起きる文章もあった。

感動的な内容には、大きな拍手が送られた。

そして、息子の名前が呼ばれた。

息子はゆっくり立ち上がった。

一歩ずつ壇上へ向かった。

手が震えていた。

紙も小刻みに揺れていた。

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