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「こんな日に限って…」亡くなった知人のお通夜へ片道1時間半。間に合うよう急いだ結果、途中でスピード違反に。事情を話した私に警察官が静かに返した言葉とは
2026/09/07

「こんな日に限って、どうして……」

家族ぐるみで長く付き合ってきた知人が亡くなった。

突然の知らせだった。

子どもが小さい頃から何度も一緒に食事をし、家族旅行の話をしたり、困った時には助けてもらったりした人だった。

スマホに届いた訃報を見た時、しばらく言葉が出なかった。

お通夜の会場までは、車で片道およそ1時間半。

往復すれば3時間近い。

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仕事を終えてから急いで着替え、家族を乗せて車を出した。

「間に合うかな……」

時計を見るたび、焦りが増していった。

外は少し曇っていて、道路も普段より混んでいる。

前の車がゆっくり走るたび、

「もう少し早く進んでくれないかな」

そんなことばかり考えていた。

今思えば、心に余裕がなかったのだと思う。

亡くなったことがまだ信じられない。

最後に会った時の顔が何度も浮かぶ。

「今度またみんなでご飯行こうね」

そう笑っていた声まで聞こえてくるようだった。

気づけば、少しアクセルを踏み込んでいた。

そしてしばらく走ったところで――

後方から赤いランプが見えた。

「え……?」

ミラーを見る。

パトカーだった。

嫌な予感は的中した。

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道路脇へ誘導され、車を止める。

家族全員、無言になった。

警察官が窓の横まで来て、

「少し速度が出ていましたね」

と言った。

私は一気に現実へ引き戻された。

「すみません……」

言い訳しようと思えばできた。

今日は知人のお通夜へ向かっていること。

会場まで遠いこと。

時間に間に合うか焦っていたこと。

でも、それでスピード違反がなくなるわけではない。

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