「この紙を見た瞬間、手が震えた。」
息子が通う特別支援学校へ提出する連絡用紙。
そこに書かれていた妻の言葉は、私には受け入れられないものだった。
普段から、私と妻の会話はほとんどなかった。
「今日はゴミの日だから出して」
「○日に学校へ迎えに行って」
そんな家の用事だけをLINEで送り合う日々。
同じ家に住んでいるのに、夫婦としての会話は数年間止まっていた。
きっかけは、息子のことだった。
息子には発達面で支援が必要な部分があり、私たちは特別支援学校に通わせている。
学校の先生方は、毎日息子の小さな成長を見つけてくれた。
昨日できなかったことが今日できる。
苦手だったことに少し挑戦する。
そんな姿を見るたびに、私は「この子のペースで成長していけばいい」と思っていた。
しかし妻は違った。
「どうして普通にできないの」
「周りと同じようになってほしい」
いつからか、妻の口から出る言葉は、息子を責めるようなものが増えていった。
そしてある日。
学校との連絡用紙を何気なく確認した私は、目を疑った。
そこには妻の本音が書かれていた。
息子を支えるための学校への連絡用紙なのに、
そこには強い否定の言葉が並んでいた。
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