「……また停まっている」
駐車場へ向かった私は、思わず足を止めました。
そこにあったのは、以前も問題になった見覚えのある車。
本来、契約者や利用者が使うべき駐車スペースに、堂々と停められていました。
最初に見つけた時も、
「たまたま間違えたのかもしれない」
と思っていました。
でも、その考えはすぐに変わりました。
数日後も同じ車。
同じ場所。
同じような停め方。
利用者が困っているのを見ても、何も気にしていないようでした。
私は感情的に責めることはしませんでした。
まず写真を撮りました。
車両。
ナンバー。
駐車位置。
停まっていた時間。
後から確認できるように記録を残しました。
そして前回、コインパーキングの警備会社へ連絡しました。
担当者にも状況を説明し、対応をお願いしました。
その後、しばらくして車は移動しました。
「これで解決した」
そう思っていました。
しかし、1ヶ月後。
また同じ場所に、その車がありました。
「まさか……」
私は何度も写真を見返しました。
間違いありませんでした。
以前と同じ車。
以前と同じ場所。
一度注意されたにもかかわらず、また繰り返していたのです。
周囲の利用者も困っていました。
駐車場は限られたスペースです。
1台分のルール違反が、他の人の予定や生活に影響します。
「少しだけならいい」
「誰も見ていないから大丈夫」
そんな軽い気持ちが、誰かの迷惑につながります。
私は今回も冷静に対応することにしました。
怒鳴ることもしません。
車を傷つけることもしません。
ただ、残した記録をもとに再度連絡しました。
写真の日付。
前回の対応履歴。
今回の再発状況。
すべて整理して伝えました。
担当者も、
「以前にも同じ車について連絡がありましたね」
と確認してくれました。
その後、警備会社から改めて対応が行われました。
しばらくすると、その車は移動しました。
駐車場には、ようやく本来の利用者が安心して停められる環境が戻りました。
今回のことで改めて感じたことがあります。
ルールは、誰かを困らせるためにあるものではありません。
みんなが気持ちよく使うためにあります。
もし一度の間違いなら、誰にでもあります。
でも、注意された後も繰り返すなら、それは別の問題です。
だからこそ、感情ではなく記録。
怒りではなく冷静な対応。
それが一番大切なのだと思いました。
たった1台の車。
たった1つの駐車スペース。
でも、その裏には多くの人の時間と生活があります。
私はこれからも、迷惑行為を見過ごすのではなく、正しい方法で伝えていこうと思います。