友人が出品したのは、買い替えで不要になった東芝のオーブンレンジだった。
まだ十分に使えて、目立つ傷や汚れもない。同じ型の相場を調べたところ、状態が良ければ2万5,000円から3万円ほど。友人は送料込み3万円で出すつもりだった。
写真を5枚撮り、傷の有無や動作確認についても説明文に書いた。ところが最後に価格を入力するとき、焦って0を1つ落としてしまったらしい。
出品価格は3,000円。
通知音が鳴ってから見直して、ようやく間違いに気づいたという。
私はまず、出品時の画面、購入通知、最初に送った謝罪文、キャンセル申請の画面をすべて保存させた。
時刻を確認すると、購入通知から謝罪まで32秒、キャンセル申請まで48秒。安く売れたのが惜しくなって後から気を変えたのではなく、購入直後から一貫して入力ミスを説明していることが分かる。
「この記録は消さないで。あと、発送していないのに発送通知を押すのもダメ」
「でも、相手がキャンセルに同意しなかったら?」
「そのときこそ事務局に状況を確認してもらう。自分の判断で取引を投げ出さないことが大事」
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