私が使っていたのは、Amazonのクレジットカードだった。
発行された当初は表面もきれいで、買い物のたびに特に問題なく使えていた。
しかし何年も財布から出し入れしているうちに、カード表面の印刷が少しずつ薄くなっていった。
最初に消え始めたのは、細かな模様だった。
次に名前や有効期限の周辺がかすれ、最後には16桁のカード番号まで読み取れなくなった。
数字が浮き出たエンボス加工ではなく、表面に直接印字されているタイプだったため、擦れが進むと跡さえほとんど残らなかった。
「このままでは表面が全部剥がれるかもしれない」
そう考えた私は、透明なセロハンテープをカード全体へ貼った。
見栄えは悪かったが、スーパーなどの端末では差し込めば使えた。
そのため、交換するほどではないと思っていた。
ところが、そのうちタッチ決済も反応しなくなった。
端末へ近づけても音が鳴らず、画面にも何も表示されない。
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