その日は外出先から急いで帰宅した。
途中からトイレを我慢しており、家に着いたときには靴を脱ぐのももどかしいほどだった。
私の住む部屋は賃貸で、トイレが共用通路側にある。
窓も大きく、照明をつけると外から人がいることを察知されそうで落ち着かない。
そのため、昼間は普段から電気をつけずに利用していた。
しかし、その日は焦っていたせいか、無意識に照明をつけた。
用を済ませて立ち上がったとき、何気なく窓の外へ目を向けた。
そこで人影に気づいた。
窓のすぐ下に、知らない男がいた。
こちらをのぞいていたのか、たまたま窓の近くに立っていただけなのかは分からない。
しかし、普段ほとんど人が通らない場所だった。
しかも通路を歩いているのではなく、窓枠の下へ身を寄せているように見えた。
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