夜明け前、玄関のチャイムが鳴りました。扉を開けると、リュックを背負った六歳の孫・リナが立っていました。髪は乱れ、頬には涙の跡。震える声で言います。
「ばあば、遠足のお弁当がないの……」
私は胸を締めつけられながら尋ねました。
「パパとママは?」
するとリナは俯いたまま、か細く答えたのです。
「……弟と動物園」
「……は?」
遠足当日だというのに、息子・隼人と嫁・可奈子は下の子スバルだけ連れて外出し、リナを置き去りにしていました。首から鍵を下げている姿を見て、昨夜から一人だったのだと理解し、怒りが理解を超えて噴き上がりました。
もともとリナは里子でした。五年前、子どもができなかった隼人夫婦が児童養護施設から迎えた子で、両親を事故で亡くしたと聞いています。大きな瞳で「ばあば」と呼んでくれた日のことは忘れられません。血のつながりなど関係なく、私にとってリナは大切な孫でした。
しかし三年後、実子スバルが生まれた瞬間、二人の態度は一変しました。リナは「我慢しなさい」と扱われ、私は口を出すたびに睨まれました。さらに可奈子はリナの前で平然と言い放ったのです。
「血のつながりがない子に執着しないで」
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=5YIXJY0BSnI,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]