元カノの由香と付き合っていた頃、俺は完全にATM扱いされていた。
デート代はいつも俺持ち。
誕生日でもないのにブランドバッグをねだられ、友人との旅行代まで「彼氏なら応援してよ」の一言で払わされた。
最初は、好きな人のためならと思っていた。
けれど次第に、彼女は礼を言うことすらなくなった。
「男なんだから、それくらい出して当然でしょ」
そう笑われた時、俺の中で何かが冷めた。
別れを切り出すと、由香は鼻で笑った。
「私みたいな女、二度と捕まえられないよ。後悔しても知らないから」
俺は黙って頷き、そのまま連絡先を消した。
それから四年。
俺は転職し、無駄遣いをやめ、毎月きちんと貯金を続けた。
あの頃、彼女に使っていた金額をそのまま自分の将来へ回しただけで、生活は驚くほど安定した。
小さな投資も始め、資格も取り、気づけば結婚を考える相手もできていた。
相手は職場の先輩だった真央。
派手ではないが、金銭感覚がしっかりしていて、俺が払おうとすると必ず「二人の時間だから二人で出そう」と言う人だった。
そんなある日、突然、知らない番号から電話がかかってきた。
出ると、聞き覚えのある甘い声がした。
「久しぶり。私のためにお金を貯めてるんだって?」
俺は一瞬、意味が分からなかった。
「は?」
相手は由香だった。
共通の知人から、俺がかなり貯金していると聞いたらしい。
由香は当然のように続けた。
「やっと分かってくれたんだね。私と別れたこと、後悔してたんでしょ? 四年も貯めてくれたなら、そろそろ迎えに来てもいいよ」
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=-eSXvu1-9GY,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]