「法人融資担当の方をお願いします」
銀行の窓口に現れた一人の男。その姿を見た担当者は、思わず背筋を伸ばした。
「お名前を確認させていただけますでしょうか」
「株式会社レビーゾの代表、佐藤豪です」
差し出された書類を見た瞬間、担当者の顔色が変わった。
そこに書かれていたのは、総額400億円に及ぶ融資契約の解約申請だった。
「……こちら、本当に解約のお手続きで間違いありませんか?」
「ああ。本日付でお願いします」
「お待ちください。この規模になりますと、支店だけでは判断できません」
銀行にとって佐藤の会社は、最重要取引先の一つだった。年間で発生する利息収入は5億円を超える。それほど大きな顧客が、突然すべての関係を断とうとしているのだ。
しかし、佐藤の決意は揺らがなかった。
その理由は、数日前に開かれた中学の同窓会にあった。
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俺の名前は佐藤豪。
中学を卒業して10年。久しぶりに集まった同級生たちは、それぞれ違う道を歩んでいた。
俺は大学へ進まず、服飾専門学校へ進学した。そして在学中、自分自身のアパレルブランドを立ち上げた。
最初は小さな会社だった。
資金も人脈もなかった。
それでも、こだわり抜いた素材選びとデザインを続けた結果、少しずつ評価され、今では国内外から注目されるブランドへ成長していた。
同窓会には、仕事で関わりの深い鈴木ルーム以外、久しぶりに会う顔ばかりだった。
その中でも特に目立っていた人物がいる。
戸谷ゆかり。
銀行頭取の娘で、最近人気が急上昇しているモデルだった。
「ねえ、一緒に写真撮ろうよ。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=LOvr2ttYIrc,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]