「母が窃盗の疑いで警察に連行された」
その連絡を受けた瞬間、私は頭の中が真っ白になった。
母は昔から真面目な人だった。父が亡くなってからも、女手一つで私を育ててくれた。苦労をかけた分、社会人になった私は少しでも恩返しをしたいと思い、毎月20万円を母の口座へ振り込んでいた。
生活費としては十分すぎる金額のはずだった。
それなのに、母は店で食料品を盗んだという。
警察署へ向かう途中、私は何度も「何かの間違いだ」と自分に言い聞かせていた。
しかし、面会室で向かい合った母の姿を見た瞬間、胸が締め付けられた。
「ごめんね……」
母は小さな声でそう呟いた。
「どうしてこんなことしたの? お母さん、お金に困ってたの?」
私が問いかけると、母は目を伏せた。
「お腹が空いて……もう限界で……」
その言葉を聞いた瞬間、私は思わず声を荒げた。
「え? 毎月20万円渡してるよね?」
母は驚いたように顔を上げた。
「えっ……?」
その反応に、私は違和感を覚えた。
「……何? まさか知らなかったの?」
母は首を横に振った。
「毎月そんなお金が入っているなんて……聞いてない」
その瞬間、背筋に冷たいものが走った。
私は確かに毎月、母名義の口座へ20万円を振り込んでいた。生活に困らないように、通帳もカードも母に管理してもらっていた。
だが、母の様子を見る限り、そのお金を使えているとは思えなかった。
私はすぐに銀行へ向かい、母の通帳の履歴を確認した。
そして、画面に表示された数字を見た瞬間、言葉を失った。
そこには、毎月20万円が振り込まれている記録と同時に、見覚えのない大量の引き出し履歴が並んでいた。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=s05_vuJfObY,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]