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母の三回忌の夜、17年間疎遠だった叔父から「お前の父さんについて話したい」と電話が来た。翌日会うと、叔父は「最後まで会っていなかったと思ってるだろ」と言った
2026/08/18

母の三回忌を終えた夜、スマホに知らない番号から着信があった。

親戚も帰り、食器を片づけ終えたばかりだった。

「もしもし」

少し間があったあと、低い声がした。

「……久しぶりだな。叔父さんだ」

父の弟だった。

叔父とは、もう17年近くまともに話していなかった。

きっかけは、祖父が亡くなったあとに残された実家だった。

父は、

「親父が守ってきた家なんだから、簡単に手放すわけにはいかない」

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と言い張った。

一方、叔父は、

「誰も住まない家に金をかけ続けても仕方ない。売ったほうがいい」

と主張した。

最初は意見の違いだった。

ところが話し合いを重ねるたび、昔の不満まで持ち出されるようになった。

最後には父が、

「結局、お前は金にしたいだけなんだろ」

と言った。

叔父も、

「兄貴は家を守りたいんじゃない。自分が正しいって認めさせたいだけだ」

と言い返した。

それきりだった。

叔父は実家に来なくなった。

母も父の側につき、家の中で叔父の名前が出ることはほとんどなくなった。

5年前に父が亡くなったときも、葬儀に叔父の姿はなかった。

だから電話口で、

「お前の父さんについて、今のうちに話しておきたいことがある」

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と言われても、意味が分からなかった。

「どうして今日なんですか」

私が聞くと、叔父は少し黙った。

「今日だからだよ」

そして翌日の午後、駅前の喫茶店へ来られないかと言った。

次の日。

店に入ると、叔父は窓際の席に一人で座っていた。

最後に会った頃より、ずいぶん小さくなったように見えた。

私が向かいに座ると、叔父はいきなり言った。

「お前、俺と兄貴が最後まで一度も会わなかったと思ってるだろ」

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