その日は仕事帰りに、駅前の回転寿司へ立ち寄った。
夕食を簡単に済ませるつもりだったため、俺が注文したのはきつねうどんと寿司7皿だけだった。
隣の席には、60代くらいの男が1人で座っていた。
男は値段を気にする様子もなく、大トロやウニ、アワビ、カニなど、高額な皿ばかり取っていた。
「ずいぶん豪快に食べる人だな」
そう思ったが、他人の注文なので気にせず食事を続けた。
うどんを食べ終えた頃、俺はトイレへ立った。
席を離れていたのは3分ほどだった。
戻ると、隣に積まれていた皿が妙に少なくなっていた。
一方、俺の皿の山は少し高くなったように見えた。
しかしカウンター席は狭く、店員が空いた皿を動かしたのだろうと思った。
俺は最後の1皿を食べ、会計を頼んだ。
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