店長に問い詰められた店員は、しばらく黙ったままだった。
やがて観念したように、小さな声で答えた。
「お客さんが要らないと言ったポイントを付けただけです」
店長の顔色が変わった。
「要らないとは言っていない。カードを持っていないと答えただけだ」
俺もレシートを指さした。
「俺の384円の買い物を、自分の実績にしたってことですよね?」
店員は慌てて首を振った。
「たった3Pですよ。誰も損してないじゃないですか」
店長はPOS画面を店員へ向けた。
「この会員IDは、今日だけで28件。
過去3か月まで確認すると、600件を超えている」
履歴には、飲み物1本から数千円の買い物まで、時間も金額も異なる会計が並んでいた。
共通しているのは、すべてその店員の勤務時間中に処理されていることだった。
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